器の旅 〜備前〜


備前焼の窯元見学。
おちょこ2点を価格交渉の末、10,000円にしてもらった。。。
いえ、それほどに素晴らしいおちょこだった。
10,000円支払ったら、茶菓子と抹茶が出てきた。
さらに、登り窯を見ていきますかと、窯を見せてくれて、色々と解説してもらいました。
これだけで、買い物した価値がある。
説明を聞いて、さらにおちょこに愛着が湧く。



窯を焚くのは、おおよそ年1、2回とのこと。
1回焼くには10〜14日間かかるという。
そのため燃料となる赤松の薪を1300束消費し、燃料費で数十万円かかるそうな。
コストがかかるので備前焼は高い。

1回の窯焼きで1000点焼けるそうで、仮に単価3000円とすると、1回で売上300万円。
焼いた段階で、ロスになるのは10%以内とのことだが、在庫を考えると陶芸家の暮らしも贅沢はできないか。

人間国宝になるには、技術だけでは駄目で、政治力の世界だという。多くの人にコネをつくる活動が、作陶よりも大事だそうだ。
なんだかどの世界も似たような気もするけど、陶芸家も楽ではないようだ。


備前は街の中に窯が点在しており、煙突がたくさん見える。
他の陶芸の産地に行くと、窯元は割と、山の方にあって、街の中にはないところが多いのだけれど、備前は街の中に窯元が多いので、とても見るには便利だった。


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