線をつなぐ


20世紀を代表する陶芸家ルーシー・リーのような作品が最終目標。
いかに器の美しさは決まるのか?

毎回、言われるのが轆轤で形を作った最後の仕上げの時に「線をつなぐ」ということだ。
今もって、「線をつなぐ」と言われても、これだというような確信はない。
ただ、そう言われて、器の外のラインを滑らかに、そう線をつなぐようにしていくことで、器としての美しさが現れる。

とは言え、轆轤で成型中の粘土のまま視覚的にも、そのラインを捉えるのは難しい。
焼きあがって、完成品を見ると、よくその器の不具合がわかるのだが、粘土の灰色の形のまま、その絶妙なバランスを見極めるのが難しい。やはり、経験の積み重ねが必要だとわかる。



薄さ、重さ、線と形のバランス、釉薬の色合い、質感、テクスチャー。
本当に微妙な違いが、全体の出来栄えに影響してくる。

道のりはまだまだ遠い・・・

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