飛び鉋


飛び鉋 (とびかんな)。
大分県日田市、小鹿田焼(おんたやき)に伝わる手法。
かんなを使って、模様を描く手法で、現在も一子相伝で約20の窯元が技を伝えているそうだ。

市販の道具を使っていては、うまく作るのに限界があるようで、きれいに均等に模様を描くのがとても難しい。黒土に白化粧を施し、白化粧が完全に乾く前に、ろくろを回しながら、かんなで削る。

かんなで削るチャンスは一度きり。かんなで削る工程までに、成形と削り、乾燥、素焼き、白化粧を経る必要があり、失敗した時にもう一度スタートに戻るのが大変だ。




砥部焼に習ってみた。

わら白の釉薬が、呉須で絵付けした輪郭をうまくにじませてくれるために、素人でもアラが目立ちにくい。わら白、最強の釉薬だ。

こうした高さのある花瓶などは製作の難易度が高い。
少しでも軸がずれると、たちまち遠心力によって形が歪んでしまう。
時には形を維持できずに壊れてしまう。

技術は経験の積み上げでしか獲得できないのだ。
まだまだ道のりは遠い。。。

コメント

人気の投稿