器の旅 〜杭州〜


上海から新幹線で1時間。GWの帰省ラッシュでチケットが取れず、在来線で2時間。
杭州にたどり着く。

杭州はかつて、南宋の都だった街。江南の中心都市だ。
現在でも、アリババの創業地で本社があり、栄えている。


南宋官窯博物館は、その名の通り、南宋の時代に御用窯が置かれた場所。
ここから曜変天目茶碗のカケラや、油滴天目茶碗などが出土している。



博物館にあるものは、ほとんどが割れた破片を組み合わせて形を復元したもの。


おそらく完全な形で出土したものは、台湾の故宮博物館などにあると思われる。




宋の時代は、なんといっても青磁だ。
とにかく青が美しい。装飾が華美ではなく、シンプル。形の美しさが際立つ。


遠足の小学生の団体以外に、訪れる客もほとんどいなかった。
多分、杭州に着いて真っ先にここを目指す観光客は稀かもしれない・・・

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